新型コロナウイルス 命と暮らしを守るための提言(3)「医療現場への強力な支援・検査体制の拡充」(9月4日現在)

 共同会派「立国社」は、「新型コロナウイルス対策 政府・与野党連絡協議会」で、検査体制の拡充、感染防止や早期発見、従事者への手当など医療に対する支援に向けて、これまでさまざまな提案をしております。以下、その主な内容と実施状況について紹介します。
※()に記載されているのは、政府に提案した時の日付です。

給付 / 手当

  • 介護報酬・診療報酬等の特例の自己負担分を公費負担で行うこと(9/4、8/21、4) 要請中
  • 緊急包括支援交付金を全額国費負担として予算計上(5/22、4/24) 実現:緊急包括支援金の抜本的拡充・全額国庫負担【2次補正】
  • 経営環境が悪化している歯科を含む医療機関を支援するための新たな給付金の創設(7/21、10、6/26、12、4、5/28、22、8、1、4/24)一部実現:重点医療機関・感染拡大防止策への支援(緊急包括支援金)、福祉医療機構による無利子・無担保融資の拡充【2次補正】 要請中
  • 感染リスクある医療・介護・障害福祉事業者に対する危険手当の支給(5/22) 緊急包括支援交付金による新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金(最大20万円)【2次補正】
  • 保育所や学童保育で働く者に対しても慰労金を支給すること(6/26、12、4) 要請中

感染者の早期発見 / 感染防止に向けて

  • 新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる医療機関のみならず、すべての医療機関等の経営支援について検討状況を明らかにし、速やかに支援を実施すること(9/4)要請中
  • 医療機関等の経営支援について検討状況を明らかにし、速やかに支援を実施すること(8/21、4、7/21)要請中
  • 十分な医療体制を確保するため、新型コロナウイルス感染症専用の伝染性感染症病棟の設置を支援すること(9/4、8/21)要請中
  • 新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金及び新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増額を行うこと(9/4、8/21)要請中
  • 全国的に感染拡大傾向にあることから、感染拡大防止にさらに万全を期すること。また、感染拡大防止に向けた政府の考え方(検査・医療体制、対応を求める際の客観的基準、緊急事態宣言の発令要件など)を早急かつ明確に示すこと(9/4、8/21、4、7/21、10)要請中
  • 今後、コロナ禍のなか季節性インフルエンザの流行期を迎えることから、特に発熱患者については、いずれの感染症であっても対応できる医療体制、検査体制を速やかに構築すること(9/4)要請中
  • インフルエンザワクチンを十分に確保し、接種に関する啓発を行うとともに、接種については希望する全ての人が無償で受けられるようにすること(9/4、8/21)要請中
  • 感染防止と経済活動を両立させるための検査体制を確立すること(8/4、7/21、10)要請中
  • 医師が必要と判断する者全員がPCR検査又は抗原検査を受けられるよう、検査実施機関・実施者の拡大(医師や医師の監督の下での検査を緩和)を行うこと。また、感染流行地域の医療・介護・福祉・保育従事者・学校の教師などのエッセンシャルワーカーに、月2回の定期検査を公費で行うこと(9/4、8/21、4)要請中
  • 感染拡大防止にさらに万全を期するとともに、陽性者が必要な医療等を受けられるよう体制を整えること。感染状況や医療体制などの現状について国民に正確に情報を開示すること(8/21、4)要請中
  • 災害時の感染拡大防止策を徹底すること。特に、現地に赴くボランティアや派遣行政職員等に対する検査の実施などについて、政府の方針を明らかにすること(9/4、8/21、7/21、10)要請中
  • 今後の検査についての政府の考えを整理し、それ基づいた体制整備を行うこと(7/10、6/26)要請中
  • PCR検査能力・実施件数の拡大、従前の対策の検証(6/12、4、5/28)一部実現:PCR等の検査体制の更なる強化【2次補正】 要請中
  • PCR、抗原キット等検査体制の充実について、具体的日程も含めて全体像を明確化すること(9/4)要請中
  • HER-SYSについて、システムが整備中で集計機能が使えないことなどから、国が十分なデータ把握をできなくなっている状況を早急に改善すること(9/4)要請中
  • 医療崩壊を防ぐためにも、次の流行期のインフルンザワクチン接種については、希望するすべての人が無償で受けられるようにすること。そのために必要なワクチンを確保すること(6/26、12、4、5/28)要請中
  • 感染の疑いがある人が確実に医師の診断を受けられ、医師が必要と判断した場合には必ずPCR検査が受けられる体制の構築(5/1、3/25)実現:受診の目安を変更【5/8】 一部実現:PCR等の検査体制の更なる強化【2次補正】 要請中
  • 医療・介護現場などクラスター感染の高い職場の従事者がPCR検査を受けられる体制(3/25)一部実現:2次補正366億円、1次補正366億円 要請中
  • ワクチン・治療薬の早期開発のための支援(4/2)実現:1455億円【2次補正】、製造装置費用等の助成【5/27】
  • 簡易検査キットの実用化(3/25)実現:179億円【2次補正】、抗原検査キット保険承認【5/13】
  • 陽性の軽症・無症状者を自宅または特定施設で療養させ、自宅療養対象者の家族が自宅以外で生活する場合の生活環境の整備、単身者の見守り、生活支援の体制の構築(3/25)実現:宿泊療養マニュアル作成【4/2】

インフラ整備

  • 国立感染症研究所について、より有効な組織や人員体制となるような再構築(2/21)要請中
  • マスク着用による健康面への影響等についての周知・広報、夏季でも体調悪化をまねかない新素材の開発・普及(6/26、12、4、5/27)一部実現:厚労省・環境省通知【5/28】
  • 国内のマスク・消毒液の生産・供給状況の明示、品薄状態の解消(3/25)一部実現:一次補正1383億円【4/30】
  • 医薬品、医療機器、衛生品の安定的な流通の確保(2/21)一部実現:4379億円【2次補正】、予備費1680億円【4/30】 2次補正見込み
  • マスク、人工心肺、消毒用アルコールなどの生産設備をもつ事業者への生産要請(4/2)実現:一次補正29.1億円【4/30】

安心できる情報発信に向けて

  • 7/10、
  • 専任の広報官の設置を改めて政府に強く求める(9/4、8/21、4、7/21、10)要請中
  • 住民等への各種要請についての根拠の公表、関係文書の適正な管理と公開の徹底(3/25)要請中
  • 専任の広報官による適切なリスクコミュニケーション(3/25)要請中
  • 分野ごとの専門家による小委員会等の設置、エビデンスに基づいた見解と対応の早期の取りまとめ(2/21)要請中
  • 感染例を追跡する監視網の構築、封じ込め戦略を担う組織の設置の検討(2/21)一部実現:情報システムの整備42億円【2次補正】 要請中
  • 緊急事態宣言を解除する客観的条件について示すとともに、解除のための出口戦略について早期に示す(5/1)一部実現:基本的対処方針【5/14】
  • 緊急事態宣言の際の根拠の明示、国会事前報告の時期の目安についての提示(3/25)一部実現:基本的対処方針【4/7】
  • 想定患者数を明確にしつつ、2次医療圏ごとの必要病床数の確認、予測値の公表(2/21)一部実現:基本的対象方針【3/27】
  • マスク着用による健康面への影響等について、国民に混乱をきたさないよう周知・広報する(6/12、4)一部実現:厚労省・環境省通知【5/28】

その他

  • 治療法・ワクチン・簡易検査キットなど、開発されたものへの保険適用(2/21)一部実現:抗原検査キットへの保険適用【5/13】

共通項目

  • 新型コロナウイルス対策やその検証、新たな経済対策、予備費の執行、法改正等のため、速やかに国会を開催して審議を行うこと(9/4、8/21、4)要請中
  • これまでの新型コロナウイルス感染症対策専門家会議と政府との関係について検証すること。加えて、新型コロナウイルス感染症対策専門化会議構成員一同によりとりまとめられた提言を政府としても真摯に受け止め、今後の新型コロナウイルス感染症対策に活かすこと(7/21、10、6/26)要請中
  • 今後も毎週、政府・与野党連絡協議会を開催すること(6/26、12)一部実現
  • 新型コロナウイルス感染症対策予備費の使途を閣議決定する際には、事前に政府・与野党連絡協議会にその内容を示すとともに、予算委員会審議を行うこと。また、今後、必要に応じて第3次補正予算を編成すること(6/26、12)要請中
  • オリンピック関連予算をはじめとする不要不急の既計上予算について見直すこと(6/26、12)要請中
  • 持続化給付金やGoToキャンペーンをはじめとする各種事業の受託事業者の選定過程や事業実施体制・実施状況について、説明責任を果たすとともに、委託費の削減を図ること(6/26、12)要請中