市民団体主催の憲法リレートークが10日昼に池袋駅西口で開催され、野党各党の代表や弁護士、市民団体メンバーがリレートークを行いました。立憲民主党を代表して石川大我参院議員、地元の鈴木庸介東京10区総支部長が参加してマイクを握りました。
石川議員は「憲法に出会ったのは中学3年生の夏休みの宿題。憲法前文と9条を暗記するというもの、おかげで今も暗唱できる。他の条文にも関心を持った。この夏の参院選でLGBT当事者として出馬し議席をいただいたが、心の支えとなっていたのは憲法13条『個人の尊厳』と14条『法の下の平等』の規定だった。中学生の頃、まだ同性婚の法律は無かったが、この2つの条文を自分のお守りのような気持ちで大切にしてきた。これから大切なことは憲法を自分の物語として語ることではないか。自民党は改憲4項目を掲げ、昨日も鹿児島で1000名以上を集めた集会を開いている。下村博文氏は同性婚を実現するために憲法24条の改正が必要と発言した。同性婚については今年6月に婚姻平等法を野党共同で出しており、憲法理念を具体化するこの法律を成立させて民法をかえれば同性婚は出来る。自民党はしたたかに憲法改正を進めてくる。なぜ憲法が大切なのか、必要なのかを、私たち一人ひとりの生活になぞらえて語る努力が必要だ。皆さんと一緒に取り組んでいきたい」とエールを送りました。鈴木総支部長は「NHKは予算の国会承認が必要なため政治を気にせざるを得ない。イギリスのBBCは経営委員会を監視する委員会などが三つ巴で相互監視しており政治の介入を防いでいる。憲法に定められた表現の自由の観点から、NHKはもっと権力から独立して報道を行う必要がある」と訴えました。
憲法リレートークは都内の市民グループの主催で2016年から開催されており、今回が16回目。新宿、池袋、蒲田など都内各地を回って開催されています。