蓮舫副代表は13日、参院兵庫選挙区から立候補した、党公認の安田真理さんの応援のため兵庫県入りし、尼崎駅魔(尼崎市)、甲子園球場周辺(西宮市)、元町・大丸前(神戸市)などで街頭演説を行いました。兵庫選挙区は定数3、6人が立候補する中、唯一の女性です。
甲子園球場周辺での街頭演説では、同時行われるプロ野球・オールスター第2戦に向かうプロ野球ファンが足を止め熱心に安田さんと蓮舫副代表の話を聞いていました。
安田さんは、アナウンサーとしてテレビの現場で働いているなか、女性が声を上げづらい、いまの社会に生きづらさを感じてきたと語り、さらに取材を通じさまざまな人と出会う中で、非正規雇用、老後の心配など、同じように生きづらさを感じる人と出会い、こうした不安を国政に届け、少しでも減らしていく社会にしていきたいと訴えました。
蓮舫副代表は、昨日のオールスター戦を振り返り、セントラル・リーグの原口文仁選手(阪神)が、代打ホームランを打ったことについて、「めちゃくちゃかっこよかった。素晴らしい。何がすごいか、大腸がんを克服して、あれだけのホームランがちゃんと打てる。小児がんで悩んでいる子たち、頑張って支えているご家族。どれだけの勇気を与えただろうか。本当に、こういう貢献、心から敬服したい」と語りました。
そして、国会でのがんに関する審議を所管する厚生労働委員会について、がんの審議は残念ながらいつも先送りされるという実情に触れ、老後2000万円問題などの年金、介護、医療、少子化の保育園問題、病気もがんだけではないと語り、がんが優先されないほど忙しい委員会だと説明しました。
さらに、厚労委員会には女性議員が少なく、女性の立場で、体のことや家族のこと、子どものこと、病気のこと、がんのことなどを語れる人材が必要だと訴えました。また、自らががん患者であること公開し、がん対策基本法の成立に尽力した山本孝史・元参院議員を紹介、当事者が世の中を変えることができると語りました。
また、東京オリンピック・パラリンピックの予算についても触れ、当時の桜田大臣について、名前を間違えられたことや予算を1500円と言い間違えたことが問題ではなく、実際の予算が1725億円であり数字を間違え、予算を把握していなかったことが大きな問題であると指摘し、今後膨らんでいく予算を負担するのは東京都民だけではなく、国民だと訴えました。そして、有権者が政治に無関心だと、業界団体や、政治に影響を持ってい、大きなスポーツ団体などが得をすると指摘。「小さなスポーツでも若い子たちが夢を持っている、頑張っている世界(競技)はどうなんだろうか。平等に等しく、皆さんの税金をスポーツ振興に振り替えていくことは、しがらみのない立憲民主党だから出来る」と訴えました。