枝野幸男代表は30日夕、立憲民主党結党後初となる党大会「立憲フェス2018」閉会後に記者会見を開き、パートナーズの皆さんたちの声を受け止め生かしながら、新たなステージを前に進んでいきたいと表明しました。
冒頭枝野代表は、台風24号の影響で欠席を余儀なくされた方もいらっしゃるなか無事大会を開催できたことに「ほっとしている。今のところ大きな被害は出ていないが、最後まで被害がないことを祈りながら状況を見守りたい」と述べました。
その上で、パートナーズが参加する形での党大会について、「日本の政党としては新しい試みだが、欧米先進国の一般的な党大会の、スタンダードに近づけていきたいという思いのもと、金も人もないなかではあるがその一歩を踏み出すことができたのではないか。参加くださった皆さんのアンケート(の結果)をきちんと受け止めないといけないが、お帰りいただくパートナーズの皆さんの顔を見ていると一定の成功であったのは間違いないのではないか」と手応えを示し、「この場でさまざまな皆さんとコミュニケーションを取らしていただき受け止めた声をしっかり生かしながら、また本日正式に了承された党の活動方針と、最後に私が演説で申し上げた方向性に基づき、新たなステージを着実に前に進んでいけるよう頑張っていできたい」と決意を語りました。
あらためて参加型の党大会の狙いを問われると、「パートナーズの皆さんと対等な関係のなかで党をつくっていく。もちろんパートナーズの皆さんのなかには多様な意見があり、相矛盾する意見をお持ちの方もいらっしゃる。そういった皆さんの声をしっかりとハードル低く受け止めながら物を進めていくためには、あらゆる活動の垣根を低くしていくことが重要だ。これだけ大きな場なので一人ひとりの皆さんと十分な時間を使ってコミュニケーションを取るのは難しいが、大きなイベントでもハードルを低くする。そのことがそれぞれの地域ごとのパートナーズ集会や立憲カフェなど、より小さな単位でしっかりとした濃密なコミュニケーションを取っていくことにつながっていくという位置づけだ」と説きました。
今回の立憲フェスでの議員とパートナーズの皆さんとの関わり方については、「われわれの側としてはいろいろなコミュニケーションが取れたのではないか、そのことをパートナーズの皆さんとのさまざまな新たな活動等につなげていけるスタートは切れたのではないかと思っている」とコメント。自身の直接のコミュニケーションについては「難しいところがあったのは間違いない」と述べる一方、「国会議員に限らず自治体議員の皆さんのなかには多くのコミュニケーションを取っていただければ、パートナーズの皆さんから期待、応援をしていただける仲間がいる。私が一人でみんなと会話をするのではなく、みんなでみんなと会話をするという意味で、意味があったと思う」と力を込めました。
今回の立憲フェスを今後の党の勢いにどうつなげていくかという質問には、「政治はうねりだと思っているので、直接成果につながるような性格の単独の行動はないようにと思っている。あえて言えば、昨日亀石(倫子)さんという非常に注目、期待の高い、分かりやすい候補者を発表し、今日も立憲民主党らしい新人候補を決定した。そしてこのようなイベンを開いた。これで沖縄県知事選挙で野党が勝てれば、一つのうねりができるのではないか。沖縄の結果を見守りたい」と期待を示しました。
来年夏の参院選挙での1人区の候補者擁立に関しての問いには、「すでに水面下で動いている。実際にいろいろな立場の人たちの理解、納得のもとでなければ一騎打ち構造を作れないので表に見えてくる形になるのは少し時間がかかるかもしれないが、すでに水面下で、できるだけ1人区を1本化するための動きは着実に進めている」と述べました。